宮城壮太朗展 使えるもの、美しいもの The Useful and the Beautiful

いつも使っている文房具や調理器具。誰がデザインしたのかは、あまり気にしないものです。しかし、その使い勝手や身の回りに置いた時の心地よさはとても重要な要素であり、それはデザインによって生み出されています。
宮城壮太朗はそのような日常のものと空間を、数多くデザインしてきました。千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだあと、従来にない考え方の商業施設や製品を世に問うて注目を浴びていた浜野商品研究所に入ります。ここで宮城はプロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手がけました。1989年に独立した後、その活動領域は広がっていきます。企業の活動に視覚的な統一感を作り出すコーポレート・アイデンティティの策定もその一つです。
2011年に60歳という若さでその活動を閉じてしまうのですが、振り返ってみると、デザインによって生活というものにゆっくりと秩序をもたらしていたのだと思えてきます。亡くなって10年を過ぎた今も製造・販売されている製品があり、知らず知らずのうちに彼がデザインした日用品や事務用品を使っている方は多いのかもしれません。
声高にではなく、しかし確固たる信念をもって「デザインに何ができるのか」を問い続けた、宮城壮太朗の仕事をご紹介いたします。

場所:世田谷美術館
会期:2022年9月17日~11月13日 10時~18時(入場は17:30まで)
*毎週月曜休館(9/19,10/10は開館、9/20,10/11は休館)
観覧料:一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円

主催:世田谷美術館
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会

世田谷美術館