芸術工学会・夏期大会 シンポジウム「行政とデザイン」

日時 2020年8月1日
場所 オンライン(東京ミッドタウン・デザインハブより配信)

いま「行政のあり方」が問われています。建築とデザインの研究者300人が集まる芸術工学会では、この重要なテーマに正面から取組むシンポジュームを開催します。
製造業へのデザイン導入を促進させることで国際競争力を強化しようという、いわゆるデザイン行政については、1950年代から積極的に展開されてきました。しかし最近では、こうした産業社会型のデザイン行政振興を超えて、デザインがもつ総合的な思考や方法を活用し「行政政策そのものをデザインすべき」という機運も高まってきました。
このシンポジュームでは、関係者による活動紹介を踏まえ、「デザインの行政」と「行政のデザイン」を対比的に捉えることで、新たな時代が求めるデザインの位相を探っていきます。

なお青木は、大会実行委員長を務めていますが、静岡文化芸術大学の黒田宏治さ んと共に進めてきた、日本のデザイン行政振興に関する資料文献を収集整理公開する活動の成果を発表します。

◯ 夏期大会シンポジューム「行政とデザイン」プログラム

開会   14:00

第一部 :「日本のデザイン行政・振興活動の歩み」14:10 〜14:30
「デザイン振興政策アーカイブの試み」黒田宏治 静岡文化芸術大学
「デザイン奨励審議会答申からみた日本のデザイン振興政策の特徴」 青木史郎 日本デザイン振興会

第二部 :「豊かな社会を創るために – 行政・産業・学術、そして市民の連携」 14:30 〜 15:10
Prof. Kun-Pyo LEE 香港理工大学 設計学院院長

第三部 :「政策をデザインする時代」15:20〜 16:50
「行政の立場からみたデザインの可能性」 橋本直樹 経済産業省
「政策をデザインする潮流と実践」 中山郁英 行政デザイン研究家
「デザインシティ 神戸市の試み」 横山和人 神戸市
ディスカッション(出席者によるディスカッション)

閉会   17:00

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