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英国 OXFORD Univ. RHAJ 代表 Gマーク審査委員 金沢卯辰山工芸工房講師 等歴任 |
デザインという観点から自分自身が最も深くコミットしてきたのは、経営するインテリア・ショールームビル「東京デザインセンター」です。ここでは、その東京デザインセンターの企画・開発と運営について語ることで、私のデザイン・マネイジメントについての考えの一端を知っていただきたいと思います。
ITの世界に「伽藍とバザール」という考えがあります。伽藍は、最初から精密に設計する建築様式、たとえば新OSを発表するまでは極秘に入念な検討を重ねるマイクロソフトのやり方を指していて、一方バザールは人々が自然に集まって形成する市場で、数千人の開発者が参加するLinux コミュニティがその代表格です。東京デザインセンターは、この伽藍とバザールの双方良い面を取り入れています。開発段階では、日本初の本格的なインテリア・マートとしての伽藍を構想して、出展テナントの吟味をし、建築のプロフェッショナルの審美眼にも耐える質の高い建物を完成させました。ここまではパソコンで言えば基本OSソフトの構築にあたります。
次にエクセルのような発展形のソフトにあたるのが、インフォメーション機能やデザイン専門書店、レストランやホールの運営です。テナントの求心力を高めたり、一般来館者への情報発信の「場」として必ず必要なものです。そこでは外に開かれたバザール方式を採用し、自主企画だけでなく、外部からの参加者に施設やネットワークといったソフトをうまく使ってもらうことで、デザインセンター機能の心肺能力を高めていっています。
世界が変わっているのに、今現在ある市場を前提にデザインするのは、あたかもバックミラーで車を運転するようなものだと常々思っています。前方を見れば、次々と新しい景色が展開しているはずです。その時、私たちはより良いルートを想定し選択できる能力をもつ必要があります。それには、いつも新鮮な空気にふれていること、新しい風景に何かを感じる感応力をもつこと、自分自身が常に変化することに臆病でないこと、が重要なことではないでしょうか。そのためにも、バザール方式を取り入れて、アートやデザイン関係者の力が自ずと集結するような土壌を作っていくことを、東京デザインセンターの戦略としました。
経営コンサルタント、トム・ピーターズの言葉に「興味深いことには、デザイン戦略を成功させるために必要な究極の組織上の構成要素とは、人物そのものなのだ。しかし、それはある種の審美的な面での才能や実務能力といったものではない。有名なデザイナーや科学的な天才を雇う前に、経営者自身が個人的なリーダーシップを確立しなくてはならない。最終的にはデザインはこだわりの問題である。」とあります。私自身、経営者として身をもって経験してきたデザイン戦略構築のノウハウを、民間に限らず公的な機関においても参考にしていただけたらと思っています。
会社内容については、ホームページをご覧下さい。
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| 略歴: | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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東京大学在学中は大学闘争で卒業も遅れました。その後文化人類学者の夫と共に、太平洋の未開地を含めた多様な文化の中で生活を経験し、イギリスから帰国後は、オックスフォード大学 Department for Continuing Education への留学プログラムを設立しています。 1992年に日本初のインテリア・マートとしてオープンさせた東京デザインセンターは、欧米を中心とする世界のインテリア・ブランドが集積した建築空間デザインのメッカとなりました。そこでは建築・インテリアを中心としたデザイン展、セミナー、シンポジウムなどの文化活動を企画運営しています。 また近年は、インテリア・設備関係や伝統工芸・クラフトのコンペティションの審査委員、地場の伝統産業を活性化するための講演活動などをおこなっています。 |
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