佐野 寛(さの ひろし)
1935年東京生まれ
(株) SDS研究所 所長
(株) モスデザイン研究所 代表
目白大学教授
クリエィティブディレクター/評論家
グラフィックデザイン 環境デザイン
デザインプロデュース デザイン教育
地場産業開発
会社:東京都港区赤坂5-4-8
自宅:神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-6-19
グラフィック系 JDCA メンバー

時流にのる
新丸ビル、汐留シオサイト、六本木ヒルズなど、勝ち組企業やIT長者が入居する21世紀風高層ビルの街が次々オープンしている。だがあれは実はバブル経済絶頂期に計画された「バブルの街」であって、20世紀型発展の流れが行き着いた「大量生産大量消費文明の最後の輝き」でしかない。
私のいう時流とは、スローフード、スローライフ、循環型社会、「ものの豊かさから心の豊かさへ」「所有から使用へ」といったキーワードが示す「方向転換の流れ」のことだ。もし六本木ヒルズが将来のエネルギー問題への備えを固めたり、あるいは初期投資を百年かかって回収することを考えたりの計画であれば、時流に乗った計画だといえるが、そんな計画をバブル期に立てるはずがない。
一方「時流」は、深山の清流のような流れではあるが無数の場所で始まっている。その多くは20世紀型大量生産大量消費経済の行き詰まり打開策として沸き出したものだが、その「流れの集合」が歴史的方向転換を可視化しつつある。
そして、これからのモノづくりやコトづくりは、やがて巨大な潮流になるその「時流=方向転換の流れ」に巧くのることができれば、必ず成功する。その流れこそが巨大な人間のエネルギーを集めていくからだ。問題は「時流に巧くのる」ことだが、そのために頼りになるのが「デザインの力」なのである。
そして私は「デザインの力」を最適なカタチで組織することができる。新しい心身の健康づくり商品、新しい心豊かな環境づくり、新しい中高年用キャラクターグッズ、新しい地場産業振興、新しい農業振興などを志している人を、私は「デザインの力」で助けたい。そのために2002年末につくったのがSDS研究所(Sustainable Design System Laboratory)である。
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