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日本建築家協会副会長 グッドデザイン賞審査員 等歴任 |
建築は、普通フィジカルな構築物と考えられがちであり、また、建築の歴史もそれぞれの様式のスタイルについて多くが語られてきました。しかし、事務所設立以来の年月を振り返ってみると、私にとっての建築をつくる行為は、形やスタイルを生み出してきたというよりは建築における新しい関係を模索することにあったと思えます。建築とは、関係性を創造的に構築することなのです。 このとき、建築を構築する主体は誰でしょうか。近代の建築家像では明らかにこの主体は建築家であり、時にその恣意性が問題となります。今、私が考える建築家像とは、社会や人々との関係を創造的に調停する者で、その結果が建築として構築されるのだと思います。この場合、構築の主体は社会や参加した人々とのコラボレーションであり、そこにはもちろん、調停者としての建築家の姿があります。
歴史を遡ってみると、建築家は技術や構想力をクライアントに提供し、クライアントのパトロネージュによって建築を成立させています。建築家とクライアントの対話が建築づくりのまず基本だと言えます。種々な事情や思いを持ったクライアントとのコラボレーションによって、その都度建築家の能力が問われるということになります。
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公共の建築になると、個人住宅のようにはっきりとしたクライアントの姿が見えなくなります。行政の担当者あるいは行政の長といった制度上のクライアントは、市民という真のクライアントの代行者です。だとすれば、参加型のデザインワークショップなどの手法により、クライアントである市民との直接対話が求められます。
また、たとえ特定のクライアントの建築であっても、建築が実現されるとその存在は社会的なものとなります。その建築をとりまく社会や環境との対話は、建築の社会性を確保する上で不可欠なことです。ひとつの建築とそれをとりまく人々や地域、経済、自然といったものとの良好な関係を成立させることを、いつも模索しています。 企画・設計・建設・運営に至るまで一貫してプロセスがオープンにされ、人々の参加や対話が可能なデザインプロセスや、人々の要求や時代の変化に対応し変化・拡張できる空間システム、気候・風土といった地域特性に配慮したパッシブエネルギーを利用したエコシステムという要素を建築に与え、それを「オープンシステムアーキテクチャー」と私は呼んでいます。クライアントとの対話やさまざまな人々とのコラボレーションから生み出された「オープンシステムアーキテクチャー」が、それをとりまく人々、地域、社会、環境といったものに対して開かれた対話を続けて成長していく。これが私の目指すひとつの理想の姿です。 | ||
| 略歴: | ||||||||||||||||||||||||
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| 建築設計のみならず、ワークショップやまちづくり活動、他分野との商品開発実験などにも幅広く取り組み、日本建築家協会副会長(2000-2002)、東京芸術大学講師(2001-2002)、グッドデザイン賞審査員などの社会的活動も精力的に行っている。 | ||||||||||||||||||||||||
| 受賞: | ||||||||||||||||||||||||
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| 代表作品: | ||||||||||||||||||||||||
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