SHIRO KURAMATA PROJECT / SAMBA-M 2021 : Photo: Hiroshi Iwasaki

倉俣史朗「SAMBA-M」復刻版 アンビエンテックより発売

倉俣史朗没後30年にあたる今年、クラマタデザイン事務所監修のもと、田村昌紀氏とジョースズキ氏が設立した「ギャラリー田村ジョー」の企画の1つとして、グラスに赤い光を灯した SAMBA-M がアンビエンテックによって復刻されました。

〇1988年「IN-SPIRATION」展 オープニングで見せたサプライズ
SAMBA-M は、1988年に東京、パリ、ミラノを巡回した展覧会、「IN-SPIRATION」 でお披露目されました。既存の概念にとらわれない新しい照明デザインを提案する、国内外の20組以上の若いクリエイターが参加した同展には、まだ無名だったロン・アラッド、ザハ・ハディドなども参加。倉俣が監修・会場構成を担当し、SAMBA-M を出品しています。そのオープニングパーティで倉俣が、シャンパンを注ぎ赤く点灯させてゲストを驚かせた、というエピソードが残っています。

〇アンビエンテック独自の技術によって33年ぶりに蘇る!
SAMBA-M は、発表された当時の最新技術であった赤色発光ダイオードをワイングラスの形をしたガラスで包んだオブジェでポータブルな「あかり」でしたが、製造が困難で大変高価だったため極少数が世に出ただけでした。今回の復刻版は、アンビエンテック独自の設計開発技術によるコードレスや防水の機能、リチウムイオン電池による長時間使用で使い勝手を大幅に向上し、33年前の感動が身近に使えるプロダクトとして新しく蘇ったのです。
*繊細なガラス製のため取り扱いには十分な注意が必要です。

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