久野 孝稔

Takatoshi KUNO

ノバルティスファーマ株式会社 オンコロジー医療政策部 部長
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任助教
株式会社NERV 代表取締役CEO

デザイン教育、地場産業開発、マーケティング、ソーシャルデザイン、ブランド戦略

早稲田大学卒業後、将来の自治体経営に必須となる税源確保を大目標に掲げ、1999年4月に茨城県庁に入庁する。約10年間の行政経験の中で5年間、研究成果に着目した新産業創出活動に携わった。産業政策の立案、新規事業企画(マーケティング含む)、企業誘致を経験。国の関係省庁(内閣府、文部科学省、経済産業省、厚生労働省等)と連携し、筑波研究学園都市の再興立案、県の中長期経営計画の策定業務に携わる。
県を代表し、三井物産株式会社に2年間出向し、ナノテクノロジーの新規事業創出活動を商社の視点でダイナミックに携わり、米国、フランスとともに新規事業に参画した。また、筑波研究学園都市内での活動が評価され、JST(科学技術振興機構)が1都7県のファンディング機関をつくばに設置することが決定。その立ち上げを担当するため県から JST へ出向し、JST サテライト茨城を開館させた。

200810月に CYBERDYNE 株式会社へ転職し、営業部長として国内・海外戦略として新規事業の企画、推進及び広報部長を担当。さらに、米国、欧州、アジアの新規顧客開拓、現地スタッフ育成指導、マネージメントを行い、現地法人を立ち上げた。新医療機器の保険収載に向けた活動、技術の国際標準化活動、IPO(東証マザーズ)、CVC の立ち上げなど、さまざまな経験をした。
CYBERDYNE
株式会社に在籍中に社内ベンチャーである湘南ロボケアセンターを創業するなど、新規事業をデザイン構想し、実現する力を持っている。この頃から、日本を最もイノベーションを起こしやすい環境にするという政府方針と一致し、官邸、内閣官房の健康医療戦略室と連携し、つくば、川崎市殿町エリアでイノベーション環境整備に取り組み始めた。

日本におけるイノベーション環境整備を早期にかつパワフルに実現するため、2018 4月から武田薬品工業株式会社に移籍し、湘南ヘルスイノベーションパークを立ち上げる創業メンバーとなる。ライフサイエンスにフォーカスするイノベーティブな大企業、ベンチャー企業、アカデミアの誘致(メンバーシップ含む)に成功した。現在、130社の日本最大級のライフサイエンスエコシステムに発展している。多くのステークホルダーを巻き込んでイノベーション実現のためのコミュニケーションデザインの重要性を認識している。2020 11 月からはノバルティスに転籍し、自身で立ち上げてきた湘南ヘルスイノベーションパークを外部から、それもグローバル製薬の立場から活用してさらにこのエコシステムを鍛えるべく、ヘルスイノベーション最先端拠点形成の活動を継続している。
産学官連携の観点からのイノベーション都市開発の政策を研究推進するため、2021 8 月から湘南の大学である慶應義塾大学 S F C(湘南藤沢キャンパス)の教員となる。主に湘南エリアを世界のイノベーションハブにするためのエリアデザインを研究している。その研究の舞台となる湘南 100 万人経済圏で、起業家、投資家、メンターのそれぞれのプラットフォームを運営するため、株式会社 N E R VNew Energy for Revolutionary Ventures)を起業し、代表取締役に就任。

〇湘南ロボケアセンター関連URL:
湘南ロボケアセンター(株)
ロボケアセンターデザイン
ヘルスケアニューフロンティア(神奈川県)
ダイジェスト版
最先端のテクノロジーの実用化拠点
AIG✖️CYBERDYNE 「アクティブケアプロジェクトデザイン」
HALデモンストレーション

〇CYBERDYNE株式会社関連URL:
CYBERDYNE株式会社
Hal, the new Robotsuit
官民合同プロジェクト 生活支援ロボット
Robot Suit HAL Demo at CES 2011

湘南ヘルスイノベーションパーク
藤沢デザインウィーク2016

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